ウィリアム・モリス展(@奈良県立美術館)に行ってきました

日常


こんにちは、大阪市の社労士さちこです。


先日、奈良県立美術館で開催されている特別展「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」に行ってきました。

奈良県立美術館、初めて来ました。奈良県庁のすぐ隣にあります。

せんとくんもマスクをしていました。


モダン・デザインの父と称されるウィリアム・モリスは、イギリスのテキスタイル・デザイナーです。

これまでウィリアム・モリスという人を知らなかったのですが、
展覧会のHPを見たときに、「なんてきれいな絵?柄なんだろう」と思って調べたら、テキスタイル、つまり布製品とか生地のデザイナーだということがわかりました。

他にも、芸術家・詩人・思想家・社会主義運動家など多彩な分野で活動したそうです。

左のパンフレットは「るりはこべ」、
右のチケットは「いちご泥棒」というデザインです。

左のクリアファイルは「柘榴あるいは果実」、
右のポストカードは「ガーデン・チューリップ(黄)」というデザイン。

草花や動物などの自然をモチーフにしたデザインが多いのは、ロンドン郊外の裕福な家庭に生まれ、少年時代をお屋敷の隣にあった森で過ごした影響だそうです。

新婚生活を送るためにロンドン郊外に建てたレッド・ハウスには、設計から家具、壁紙、カ-ペット、タペストリ-に至るまでモリスと友人達の手によるもので、「世界で最も美しい家」と呼ばれました。

友人達との共同出資で、モリス・マーシャル・フォークナー商会(後のモリス商会)を設立。

布地のデザインだけでなく、ステンドグラス、タイルやランプなどのインテリア用品、家具、金属製品などを扱い、美しい印刷・装丁・フォントにまでこだわった書籍なども制作しました。


展示の中心はやはりテキスタイルのデザインが中心で、数多くのパターンを残しています。

こんな素敵なデザインの布地が、壁紙・カーテン・椅子の張り地・カーペット等に使われ、現在でも世界中で根強いファンに支持されているそうです。納得。


リバティプリントをちょっと大人っぽくした感じだなあと思って調べてみたら、なんと、ウィリアム・モリスとアーサー・リバティは同時代を生きた人だったそうです。

モリス商会とリバティ商会(のちのリバティ百貨店)、競い合いながらも交友を深め、英国装飾芸術を支えていたとのこと。

ちなみにリバティ商会が最初扱っていたのは、ロンドン万博で注目を浴びて人気のあった日本の食器・着物・小物でした。
東洋の染色技術を導入し、完成した東洋風のパステル調の色合いが「リバティ・カラー」と呼ばれて大評判になり、リバティ・プリントの始まりとなりました。

次はリバティ展、どこかで開催されないですかねえ。

美しい柄をたくさん見て、心も美しくなったような気がします。


奈良と言えば鹿。

とんでもない暑さだったので、どこかに避難していて見れないかと思ったのですが、ちゃんといました。
暑くてもかわいくて癒されました。

柿の葉寿司・・・好きなんですが、こういう時でないと買えないので、近鉄奈良駅で買って帰りました。


短い時間でしたが、非日常を味わえてリフレッシュできた1日でした。

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