聖徳太子 日出づる処の天子展(@大阪市立美術館)に行ってきました

日常

先日、大阪市立美術館で開催されている特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」に行ってきました。

天王寺公園の中にある美術館で、てんしばという芝生広場の中を通って向かいます。

令和4年(2022年)は、聖徳太子没後1,400年だそうで、他にも聖徳太子関連の美術展や催し物が行われているみたいですね

用明天皇の子として生まれた聖徳太子は、推古天皇の摂政として十七条憲法や冠位十二階の制定、遣隋使の派遣など政治制度を整えたことは小学校の教科書で学びました。

私の中では、聖徳太子と言えば政治家のイメージが強かったのですが、
四天王寺や法隆寺など多くの寺院を建立し、仏教を篤く信仰し広めたことから、没後に信仰の対象となり、仏教の祖として崇められるという面が大きいようです。

四天王寺(大阪市天王寺区)

聖徳太子の祖父である欽明天皇の時代に、朝鮮半島の百済から仏教が伝わりましたが
仏教の受入れをめぐっては、蘇我氏と物部氏との対立がありました。
蘇我馬子と物部守屋との合戦の際、仏教推進派の蘇我氏についた聖徳太子は、戦いに勝利したら四天王を安置する寺院を建てると祈願しました。
勝利後の593年、聖徳太子によって建てられた日本最古の官寺が四天王寺です。

今回の美術展では、この四天王寺所蔵の品が多く展示されていました。

毎月21日の大師会と22日の太子会は四天王寺の縁日で、境内に露店が多く出るんですよね。
骨董品や古着、食べ物の屋台など。
コロナ禍でどうなっているのか。久しぶりに行ってみたいなあと思いました。

法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町)

一方、私の中で聖徳太子と言えば法隆寺でした。

父の用明天皇が自らの病気平癒のために建立を始めたが、志を遂げずに崩御したため、
607年に聖徳太子と推古天皇が完成させたと言われています。

飛鳥時代に建てられた世界最古の木造建築として、日本で初めて世界文化遺産に登録されたお寺。
初めて訪れたのは中学校の修学旅行の時。
金堂の国宝薬師如来像、百済観音像、玉虫厨子、五重塔が有名ですよね。

今年の5~6月に、奈良国立博物館で「聖徳太子と法隆寺」展が行われていたそうです。
そちらは法隆寺メインの展示だったようですね。見逃していました。
四天王寺・法隆寺の他にも、太子建立七大寺、河内三太子など
聖徳太子ゆかりの寺が近畿地方に点在していることを今回知りました。
1つ1つ訪ねてまわるのもおもしろそうです。
太子像
聖徳太子はその没後、観音の生まれ変わりという信仰が生まれ、信仰の対象となり、多くの絵画や仏像が制作されました。

聖徳太子の姿というと、一万円札の肖像に採用された「聖徳太子二王子像」が有名かと思います。
太子髷と言って、髪の毛を左右に分け、両耳のあたりで輪の形に結い、
手に笏を持って威儀を正している、優賢い風貌の奈良時代の貴人の姿です。

が今回の美術展では、幼子の頃の二歳像や、凛々しい少年の十六歳像、壮年期など様々な年代の姿が表現されていました。
時代も鎌倉から江戸まで幅広く、政治家の風貌から頭を丸めた僧のような姿、観音菩薩、厳しい顔から優しい表情まで、バリエーションがすごかったです。

どれが正しいということではなく、いろいろな顔をもつ聖徳太子をそれぞれ表現したものなんだろうと思います。

帰り道にスフレパンケーキ
前々から気になっていたパンケーキ屋さんへ。

あべのHoopに入っているButter(バター)
「スフレクラシック」

スフレパンケーキというので、もう少ししっとりもっちりした感じかと思いきや、ふわふわ系。
これはこれでおいしかったです。
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