【社労士会の行政協力】賠償責任保険(勤務等社労士用)

社労士の活動

先日のブログで、勤務社労士でも行政協力ができるとお伝えしました。

その条件の一つとして、「社労士賠償責任保険に加入していること」というのがあります。

無料相談会で、社労士の誤ったアドバイスが元で損害が起きてしまった場合等、お客さまに損害額を賠償するためのものです。

開業用と勤務等社労士用の2種類

保険の種類は、開業用と勤務社労士用とに分かれていて、今回の私のように、勤務社労士が行政協力のために加入するのは勤務社労士用になります。

●社会保険労務士賠償責任保険(勤務等社労士用)

「本保険制度は、官公署等で行われる無料相談等に、各都道府県会から派遣され、業務を遂行される勤務等社会保険労務士(被保険者)の方々にご利用いただけます」

勤務等社労士用の保険があることはあまり知られていないようです。
勤務社労士は賠償保険に入れないから行政協力に参加できない、と思い込んでいる方もいるようでしたが、ちゃんと用意されていますので大丈夫です。

意外だったのが、開業社労士用の加入率が60%ということ。
保険金の支払いNo.1は助成金の申請もれやミスによる事故だそうで、その他給付金の提出期限切れやアドバイスミス等。あってはならないことですが、万が一にもお客さまに不利益が生じないように加入する必要があるなと思いました。

加入タイプと保険料も2種類

保険期間が12月1日からの1年間で、期間途中からの加入も可能ですが、1ヶ月だけ加入して辞める等はできません。

私の場合、3月の1回の相談員のために、3月~11月までの期間、加入する必要があります。
これは仕方ないですね。今後も行政協力に参加する可能性もありますし。

金額は、私が思ったよりも安かったです。

●勤務社労士用(Mタイプ):1ヶ月あたり430円
●勤務社労士用(Nタイプ):1ヶ月あたり600円

MタイプとNタイプとでは支払限度額が異なります。私は今回は、安い方のMタイプに加入しました。
3月~11月の9ヶ月分で3,870円。

ちなみに行政協力には謝金が支払われますが、1回の相談員分で、この保険料はまかなわれますよ。

まとめ

予定通り9月に開業することになれば、賠償保険は開業社労士用に切り替えることができるそうです。

万一の備えはきちんと行って、いったん一安心ですが、この保険のお世話になることにならないよう、気を引き締めて行政相談に臨みます。


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