【社労士会の行政協力】&【支部活動】相談員業務と研修

社労士の活動

7月に行政協力の相談員のお仕事をさせていただきました。

3月の相談員の時と違って、今回は微力ながらもお客さんの相談をお受けすることができました。
少しですが、何とか仕事できてほっとしました。

事前の準備

まだまだ相談員としての経験が浅い私は、どんな質問がくるだろうと緊張しっぱなしです。

細かい数字などあいまいな部分を補完するために、当日はいろいろな資料を持ち込んでいます。

  • ノートパソコン(電源を取れることもあるので充電器も持っていきます。)
  • 年金のてびき(社会保険研究所。薄いので持ち運びしやすくコンパクトにまとまっています。)
  • 行政から発行されているパンフレット類
    労働基準監督署に置いてある「労働基準関係法令のあらまし」や、年金事務所に置いてある年金の種類ごとに分かれたリーフレットなど。

こういった資料については、お客さんに見せながらご説明できるものがいいなと私は思います。

そしてたくさん持ち込む割には、使わないことの方が多いのですが、用意しておくと私自身が少し落ち着くので、心の安定剤として側に置いておくといった感じです。

年金についてのご相談

老齢・障害・遺族年金に関するご相談。
普段の業務でも、年金について不明点があると年金事務所に問い合わせるのですが、一般の方は、年金事務所にあまり馴染みがないようです。

年金事務所の窓口に事前予約をして相談に行くと、WM(ウインドマシン)と呼ばれる端末機を操作し、日本年金機構に保存してある個人の年金データを確認してもらえます。
データを印字してもらうと、なかなか簡単には読み取れないような書式で、年金記録や年金額を打ち出してくれます。

ですが、今回のように街中で行われる相談会の場合は、こういった端末機はもちろんないので、詳しい年金額を計算するようなことはできず、一般的な制度のお話をするレベルにとどまります。
それも、これまでの記録を全て聞き取りできるわけもなく、お客さんのお話からわかる範囲内でのものになるので、記憶違いや確認もれもあった上での回答になります。

簡単な制度のお話をした上で、年金を受給できるのか、金額はいくらになるのかなど、最終的には最寄りの年金事務所をご案内することになります。

相談窓口へのご案内

役所はちょっと敷居が高い、と思っている方は一定数おられるようです。

また役所・公的機関と言っても、市区町村役場・労働局・労働基準監督署・ハローワーク・年金事務所、はたまた税務署など、どこに行けばいいのかわからず、またたらい回しにされたと思って諦めてしまう方もいらっしゃいます。

これは行政相談の経験ではなく、知人からの相談の話になりますが、
最初、傷病手当金をもらえるかどうかについて質問を受け、よくよく話を聞いてみたら、どうやらその方は社会保険に加入しておらず、国民健康保険またはご家族の被扶養者となっている可能性が出てきました。ご本人はそのあたりが曖昧でよくわかっていません。

結局、自宅で被保険者証を確認し、どの保険者に加入しているかを確認してもらうことになりました。
最初ちょろっと話を聞いて協会けんぽを案内していたとしたら、無駄足になっていたと思います。

このあたりの横断的な知識がある社労士が、こういったお悩みをいったん整理し、その解決のための正しい相談先をご案内するということも大切な相談員としての仕事だと思います。

相談員養成研修への参加

この相談員業務の後、支部の相談員研修が開催されました。

まだ相談員の経験がない、または浅い会員に対して、相談員経験者の社労士がノウハウや注意点などを伝える支部主催の研修です。

そこで、私の数少ない経験を少しお話させていただく機会をいただきました。
もっと経験豊富な先輩がたくさんいらっしゃるので、私でいいのだろうかと・・・。

私はちょうど1年前の相談員研修に勇気を振りしぼって参加をし、その流れで実際に相談員の経験を積み始めたばかりです。
なので、もし相談員業務を躊躇されている方がいらっしゃったら、私は一番近い立場でお伝えできることがあるかもしれないと思い、参加させていただきました。

やはりベテラン相談員の方の経験談は大変勉強になります。
準備と経験を積み上げて、私ももっと精進したいと思います。

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